日本酒の古酒

日本酒は、長く置いておくと、「酢」になるという俗説があるそうです。
酢酸菌でも入れない限り、酢になることはありませんし、アルコールですから、栓を開けなければ腐ることもありません。
世界最古のワインがあって、BC.350年ごろ造られたそうです。
美食で名を馳せていた古代ローマ人は、いいワインをたくさん作っていたといいますから、たまたま残っていたものが発見されたのでしょう。
まだ飲めるということですが、得体のしれない液体になっていますから、飲むには相当の勇気がいりそうです。
日本酒の歴史はそんなに古くはありませんし、清酒となると、室町後期からです。
鎌倉時代から明治初期まで、日本のヴィンテージ ” 古酒 ” が珍重されていたそうです。
江戸時代になると、9年熟成させた『九年酒』が高級酒とされ、宮中のお祝い事に用いられていたと、枻(えい)出版社の「日本酒 The Basic of
SAKE」にあります。
しかし、明治政府の「造石税」により、廃れてしまったそうです。
日本で一番古いお酒は、1971年に長野県北佐久郡の酒蔵で発見された、300年前のお酒といわれています。発見された酒壺に、「この酒蔵が創業した元禄二年(1689年)に醸造」したとあったそうです。
300年という年月が、芳醇な古酒にしていましたが、アルコール度数が24%近くになっていたといいます。(上杉孝久「日本史がおもしろくなる日本酒の話」より。)
最近、製造技術や保管技術の進歩により、長期熟成の日本酒に注目を集め、『古酒』という新しいカテゴリーが復活してきていると思えます。

日本酒には、「1年グサ」といういい方があり、1年で飲み切るものと思われているそうです。
「しぼりたて」や「生酒」、微発泡性のお酒など、フレッシュ感を楽しむタイプも多く造り出されています。
しかし、時を醸した日本酒には、熟成酒の味わいがあって、いろいろな酒造メーカーが、古酒造りに力を入れています。
どんなものを古酒(熟成酒)というか
醸造後一定期間貯蔵、熟成させたものをいっていますが、一般的には2年以上貯蔵されたものをいっているようです。
ただ、「長期熟成酒研究会」というところでは、自主基準として、3年以上熟成させた、糖類添加酒を除いた清酒とされています。
同研究会によると、熟成古酒は身体に優しいお酒だといいます。
江戸時代の「訓蒙要言故事」には、長期熟成酒は、酔い覚めがいいのが特徴で、
「新酒は、頭ばかり酔う。 熟成酒は、からだ全体が潤うように気持ち良く酔う」と書かれているとあります。
熟成した酒の身体に対する優しさは、最近の医学会でも報告されているそうです。
古酒 プチトリビア
一番古い古酒は、何年前のもの?
長野県北佐久郡にある大澤酒造で、1971年、古い木箱に入った酒壺が発見されました。
箱には、元禄二年(1689年)に醸造されたと書かれてあります。
300年以上も前です。
醸造学の権威、坂口謹一郎博士などの立ち会いのもとに開封されると、部屋いっぱいに芳醇な香りが立ち込め、
博士は、スペインで出会った100年貯蔵されていたシェリー酒にそっくりだと評したそうです。
古酒(熟成酒)のタイプ
低い温度を一定に保ち熟成させることを「淡熟」、
四季の気温の変化に従って熟成させることを「濃熟」といいますが、
長期熟成には、この「淡熟タイプ」と「濃熟タイプ」、その「中間タイプ」があります。
- ●淡熟タイプ(ライト ボディ) / 吟醸、大吟醸の古酒。低温熟成し、まろやかで、味わいの深く、チーズや魚介類に合います。
- ●濃熟タイプ(フル ボディ) / 純米酒、本醸造酒に多い古酒。個性が豊かで、熟成感が強い。中華料理、肉料理よく合います。
- ●中間タイプ(ミディアム ボディ) / 淡熟と濃熟の中間で、低温熟成と常温熟成を併用。しゃぶしゃぶや燻製、ほどよい酸味や苦味のあるものに合います。
また、経年数によって、だんだんより濃い琥珀色になって行き、口当たりもトロっとしたものになってきます。
古酒を販売しているおもな酒造メーカー
1本100万円の古酒を販売した酒蔵
創業1625年、江戸時代の初期のころから続く、北陸の古都、金沢の老舗酒蔵、福光屋。
白山山系から、100年かかって流れてくる伏流水、いわゆる百年水の名水があり、
昭和三十年代より、 長期熟成酒に取り組んでいます。
より詳しく知りたければ、サイト管理者のブロブ、『
日本酒にもあった! めちゃくちゃ高額な日本酒。』もご覧になってください。
特別な醸造方法で古酒造り
千葉県の木戸泉酒造は、添加物などを一切使わずに長期貯蔵できる「高温山廃一段仕込み 」を開発し、
「火入れ」無しで長期保存ができるようになったので、1971年から貯蔵をはじめ、古酒の製造・販売を行っています。
「高温山廃一段仕込み」は、 酛(もと)=酒母(しゅぼ)から、そのまま日本酒を造る、いままでにはない新しい方法です。
「高温山廃一段仕込み」については、サイト管理者のブロブ、『
「高温山廃仕込み 」― 添加物を一切使わないで、劣化しない日本酒を造りたい!』をご覧になってください。
1965年( 昭和40年)からの古酒造り
天保6年(1835年)に岐阜で創業、昭和40年代から日本酒では珍しい古酒づくりを始めた白木恒助商店。
古酒造りの老舗ともいえる蔵元で、達磨正宗の銘柄で知られています。
時間を凝縮した古酒の魅力長く残る後味の余韻を感じながら、長い時間の醸し出す独特の味わいが楽しめます。
古酒を愉しむ
特別な造りの古酒を飲み比べる。
通常は2割ほどしか使われない麹米を全量に使用し、濃厚な味わいを持つ全麹のお酒の古酒です。
鮮烈で力強い酸味と、ナツメ酒を思わせる熟した果実味が絶妙に調和した濃厚で奥深い味わいです。
|
いろいろなメーカーの古酒を飲み比べる。
数量限定、特別限定品の「剣菱」です。
1年に1度だけ極少量出荷される山田錦100%で造られた長期熟成貯蔵の大古酒です。
|
年代別古酒の飲み比べ。


全国各地の「ご当地の美味しいお酒」と「ご当地自慢のグルメ」セット。
北海道から沖縄まで、「ワイン&チーズ」「日本酒&ふく」「芋焼酎&鶏炭火焼」など、
100セットを超えるランナップで、満足度120%!
うまいお酒の最高の相棒、おいしいグルメ
全国にまだまだ知られていない隠れた“おいしさ”がいっぱい

ロス削減 - ”もったいない” を減らすサイト
賞味期限間近かな食品や規格外の食材、パッケージの一部破損、デザイン変更などによって廃棄されることになる商品など、”もったいない”があふれている状況を少しでも改善し、
まだ食べられるもの、使えるものをお買い得価格で提供するSDGsなサイトのいくつかを紹介します。

TVCMでも評判のミラブルシャワーヘッドがキッチンに!
ミラブルキッチンの特徴 は、
・肌に優しい (日々の食器洗いでも手に潤いが)
・節水ができる(かなりの節水効果があります)
・洗い物が楽に(油汚れも水の力だけで分解するくらい洗浄力が高い)
・野菜も水洗いだけ(野菜の土汚れ、農薬の汚れが簡単に落ち、洗剤は必要ありません)
・ごはんがおいしく (ミラブルキッチンでご飯を炊くとお米が立ちます)
